世の中には
- マイホームは悪!
- マイホームは負債!
という考え方があります。
その根底には
名著”金持ち父さん貧乏父さん”の考え方があるのだと思います。
資産を買えばお金持ちになる、負債を買えば貧乏になる。
資産はお金を増やすもの。負債はお金を減らすもの。
マイホームは毎月支出の嵩むものだから負債。
という考えですね。
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マイホームは本当に悪なのか??
マイホームを買うということはフルローンの場合、家計のバランスシートの借り方(左側)に不動産という資産が、貸し方(右側)に住宅ローンという負債を形状することです。バランスシート上はそれ以上でも以下でもありません。
つまり、マイホームを買ったからと言ってその時点では家計の純資産には影響を与えないんですね。
そもそもなぜマイホームが”悪”とされるかはその流動性の低さにあります。
"35年ローンで身動きが取れない。"
というのがその言い分です。
しかし、考えてもみれば我々一般人は野宿でもしない限り永遠に住居コストというものは掛かります。
賃貸で生活をすれば、逆にその呪縛は35年どころではなく永遠につきまとうコストということになります。
維持費以外の住宅コストが掛からない人は、実家暮らしや親から引き継いだ家がある人くらいでしょう。
(それでもやはり最低限の住宅コストは掛かるのですが…)
そういう観点では、自分の家を持つというのは決して間違った選択とは言えないと思います。
資産性があれば高くても大丈夫
都内23区内や、地方都市の駅前など将来の人口増が見込める地域なら需要は激しく落ち込むことはないと考えられます。
日本全体の人口が減るからこれから不動産を買ってはいけない論は一定の支持を得ますが、まず人口減少が起こるのは高齢化の進んでいる地方です。
地方で人口が減ると、働き口が無くなるので結果としてその地方の大都市や東京に人口は集中します。
東京やその他大都市の人口が減り続けるまでにはまだ猶予はあるのではないかと思います。
出口を考える住宅購入であれば資産性はマストです。
結局、自宅を買う際の居住コストはシンプルに表現すれば下記のとおりです。
居住コスト = ①+②+③+④+⑤-⑥
①買値-売値
②売買手数料
③居住間の固都税
④管理費修繕積立金
⑤支払い金利
⑥住宅ローン減税
自宅を買うか?それとも賃貸にするのか?は、そのコストが賃貸よりも高いのか低いのかで判断すれば良いと思います。
基本的には賃貸のほうが割高になるはずです。
理由は下記三点。
出口を考えない場合は??
出口を考えない場合は更にシンプルです。
先程の①を売値を0と考えればOKです。
出口を考えないということは、終の住処と考えることが殆どかと思います。
資産性が低く、大衆的に好まれない様な物件・立地であっても自分の生まれ育った場所だったり特有の事情があればそこは自分の満足度を優先させてもよいのかなと思います。
当たり前ですが、人生の尺度は全てお金では測れないので。
しかし、長い人生何が起こるのか分かりません。
出口を考えない場合こそ、返済計画はゆとりを持って進めることをオススメします。
突然の解雇や転職、給料ダウンや長期療養なども想定出来ますからね。
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まとめ
基本的に住宅は賃貸よりも購入したほうがお得と考えられます。
理由は上述の三点。
ただし、賃貸で暮らしていれば"流動性リスク"を背負う必要が無くなります。
逆に言えば不動産投資家の利益はこの"流動性リスク"を背負うことで発生します。
マイホームが悪かどうかは、結局購入者がどれだけ不動産に対して認識を深めているかによって変わってきます。
資産性や出口戦略を意識しているのか?
嗜好品と割り切って、自分の満足する物件を購入するのか?
それは人それぞれで良いも悪いもありません。
マイホーム自体は良いものでも悪いものでもなく、扱う人によって良いものにも悪いものにもなるのではないでしょうか。

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