お金のなる木の育て方

88年度生が株式投資で"経済的自由"を目指す

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suicaで得するのは誰?suicaとバフェットの意外な共通点

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suicaの代わりに非接触決済型クレジットカード(iDのような)を代用したほうがスマートという記事を先日書きました。

少し反響があったようで、弊ブログにしては珍しく1日で2000PVを超えて多くの方に読んで頂きました。

(正直な話、半分愚痴のような記事だったのですが笑)

沢山の人に読んでもらえると、否定的なコメントも来ることもありますが、そういう人との交流も含めてブログって楽しいです。

似た考えの人としか交流しないと視点広がらないしね。

  

www.letter-from-tom.com

 

suicaはダサいって僕は思っています。(上記事参照)

 

しかし、JRとってsuicaにしか無いメリットがあります。

 そこにはファイナンス的な考えが少し必要になります。

suicaは先払い クレカは後払い

クレジットカードとsuica決済手段の違いを考えてみましょう。

 

クレジットカードはまず、先に物品購入をすることになります。

そして支払いは後日まとめて行うことになります。

従って、お金の支払を後ろ倒しにすることが可能となります。

 

僕たちはクレジットカードを使った時に、金利でお金を借りることが出来るのです。

 

 

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一方で、suicaは僕たちが先に現金を入れて(チャージして)から使います。

僕たちが先に支払いをして、その後に交通費や物品購入をするというプロセスを経ることになります。

そして入金をしてから、そのお金を使うまでに時間差が生じます。

この方式により僕たちはsuicaを使う時は必然的に発行元に金利でお金を貸していることになります。

 

従って、suicaとクレジットカードの支払い方式って実は全く逆のプロセスを経ています。

  • クレジットカードは"物を買う⇒お金を払う"
  • suica"お金を払う⇒物を買う"

 

視点が変わると景色が一変

 僕たち利用者側からすると、suicaにチャージできるお金なんて少額(上限2万円)なので支払う順番なんて正直どうでも良いのかもしれません。

 

しかし、発行側から見ると景色は一変します。

 

<シミュレーション>

例えば、6人の人のsuicaの残高が下記の様に推移していたとします。

残高は増減したりと全体の動きを見ればランダムです。(実際数値は適当に手打ちしました。)

 

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 しかし、発行元が金利で消費者から借りているお金の総額を見るために積み上げグラフに変換すると下記のようになります。

 

 

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横軸5の時に最小となりますが、全期間において総額は14,000円以上に保たれています。

結果として、全期間を通じて発行元は14,000円を無金利で借りていたということになります。

 

今回のシミュレーションでは簡易化するために、6人のデータで行いました。

しかし、実際の発行枚数は6000万枚を超えます。

 

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JR東日本会社要覧2017-2018より

 

6000万枚のsuicaのチャージ分が一斉にゼロになることは有りえませんし、母体数が多いほど傾向は読みやすくなるため、残高の総額の下限は高い精度で推測可能です。

(推測というよりは、ここまで母体数が多いと統計的に導き出せそうですね。)

 

また、大企業なのでその預かり金を全て運用や他の事業に回したとしても手元のキャッシュから補填も可能です。

 

 

1枚に2000円チャージ、デポジット500円と仮定し発行総数6000万枚とすると

(¥2,000+¥500) x 6000万枚 = 1,500億円

 

ザックリ計算ですが、発行元は1,500億円もの資金を無金利で調達可能と推測出来ます。

 

マージン50%を見ても、750億円は無金利で調達可能ということです。

 

発行元はこの多額の資金を調達するための支払い金利を節約することが出来ます。

 

これが、発行元がチャージ式のsuicaを辞めない理由だと邪推しています。

 

この様に、預かりから支払いまで時間差があり手元に余剰資金を"フロート"と呼びます。

 

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suicaとバフェットの共通点

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さて、ここで意外に思うかもしれませんが、このsuicaの仕組みと世界一の投資家ウォーレン・バフェットには共通点があります。

 

それは、フロートを活用していることです。 

 

バフェットが運営するバークシャー・ハサウェイという会社はコングロマリットであり、多くの企業を保有しています。

その傘下にGEICOという全米2位の巨大自動車保険会社があります。

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(画像はwikipediaより引用)

 

保険会社もsuicaの仕組みと同様に、保険料の徴収から保険金の支払いまで期間が空きます。

その間にGEICOには”フロート”が貯まります。

バークシャー・ハサウェイはその金利の掛からない多額のフロートを利用して、投資の収益を高めています。

要するに、バークシャー・ハサウェイ"自社のお金 + フロート" を活用することでレバレッジを掛けて資金効率を高めています。

 

フロートによるレバレッジとバフェットの投資手腕が掛け合わさり、バークシャー・ハサウェイは長期間に渡ってとんでもないリターンを叩き出していたのです。

 

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BUSINESS INSIDERより引用

 

まとめ 

ファイナンス的思考では"時間"概念が大切。

 

"入金は先に、支払いは後"にすることが企業においても資金繰りの鉄則。

 

上記を上手く活用できれば、支出が同じでも大きなリターンを得られる。

 

日常生活のちょっとしたものでも、投資やファイナンス的思考のヒントはたくさんある。

漫然と過ごしている人と比べると日常の見え方が広がっておもしろい。

 

 

以下、バフェットのフロート活用に関する面白い記事もありましたので英語ですが紹介します。

 

HOW WARREN BUFFETT USED INSURANCE FLOAT TO BECOME THE SECOND RICHEST PERSON IN THE WORLD

 

おわりっ!

 

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