大森の投資家TOMからの手紙

88年度生のゆとりサラリーマンが3000万円を株で運用!

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投資と投機って区別出来てます?

 

このブログを訪問してくださっている方は投資に興味がある方が大半だと思いますが、投資について調べていると時折出てくる“投機”という単語、、、これと投資の明確な区別って出来ていますか?

 

 

 

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『投資』と『投機』の定義とは

 

投資の定義も人によって異なると思います。

 

大辞林第三版によると投資と投機の定義は以下のように定義されています。

 

 

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とうし【投資】

 
( 名 )  スル
① 
利益を得る目的で、資金を証券・事業などに投下すること。 「新事業に-する」 
② 
〘経〙 〔investment〕 生産者の実物資本の増加分。設備投資・建設投資・在庫投資の三種に分類できる。資本形成。
 

とうき【投機】

① 偶然の利益をねらって行う行為。 
② 
将来の価格変動を予想して、価格差から生じる利益を目的に行う売買取引。 
③ 
禅宗で、修行者が禅の心機に投合すること。学人の機と師家の機と合致すること。
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 他の辞書でもほぼ同様の定義です。

 

まるで、投資という大きなジャンルの中に投機が含まれているようなイメージを受けます。

 

 

"賢明なる投資家"

世界で最も有名な投資家といっても過言はないウォーレン・バフェット

 

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彼は世界長者番付で2008年に世界一になったこともあり、2017年現在でも世界で2位の資産家です。

 

今でこそバフェットといえば長期投資のイメージがある方も多いと思いますが、彼も若い頃はチャート分析や短期売買をしていた時期があります。

 

 

そんなバフェットが19歳のときに手にしたのが、ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』という本です。

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バフェットはこの本について以下のように語っています。

 

それまでに読んだ投資関連のすべての本の中で、最高の一冊だと思いました。そしてその思いは今も変わっていません。

 

 

今日のバフェットがこの本から受けた影響は大変大きいものであり、自身の投資哲学についても"85%がグレアム、15%がフィッシャー"と述べています。

*一般にグレアムはバリュー投資、フィッシャーはグロース投資と言われています。

 

 

 

この書籍の中でベンジャミン・グレアムは投資と投機の定義を以下のように明確に区別しています。

 

投資とは詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行為を指す。そしてこの条件を満たさない売買を、投機的行動であるという。 

 

投機家の最大の関心事は、株価の変動を予測してそれによって利益を得ることであり、投資家の最大の関心は、適切な証券を適切な価格で取得して保有することにある。 

 

 

つまり、投機とは価格の変動に着目して資金を投じるということです。 

 

投機家の最大の関心事は株価の変動である!

 

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投機家の最大の関心事は株価の変動であり、会社自身ではありません。

つまり、値動きがあればなんでも良いのです。

 

投機家はその企業の将来を見ていません。

 

"今度、選挙があるから株価が動く!"

"FRB、日銀の発表があるから株価が動く!"

"雇用統計があるから株価が動く!"

 

などが投機家の関心ごとであり、その企業の将来性よりも、直近で他の投資家がどのように振る舞うかを注視しています。

 

こういった人は、Bitcoinや直近の流行りごとにも手を出しやすい傾向にあります。

 

投資対象の価値ではなく価格に注目しています。

 

極端なことを言えばこれから手を出す投資対象が割高でも、値上がりを期待して更に割高で買ってくれる“次のバカ”がいれば利ざやが稼げるので飛びつくのです。

 

周りで美味しい思いをして稼いでいる人を見て、自分も一枚噛みたいと次々に飛びつきます。 

そして、それが社会的規模になるとバブルが生じます。

実態の価値以上に価格が上がりすぎるのです。

 

しかし、必ず“次のバカ”の弾切れによりバブルは弾けて、平均への回帰性により価値相応の価格へ落ちます。

 

その際逃げ遅れた投機家は損失を被り市場から撤退するのです。

 

そしてその歴史はいままでも、そしてこれからも繰り返されます。

 

 

投資家の最大の関心事は企業の価値と将来性!

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一方、投資家は投機家が考えられないほどの長期で物事を考えます。

 

短期での値動きはそれほど気にしません。

タイムラグこそあれ長期で見れば価値の向上が株価に必ず反映されることを投資家は知っています。

 

日々の値動きは投機家が作り出すノイズに過ぎません。

 そしてそのノイズは企業の価値を中心に上下に変動しています。

 

投資家の関心事は

その企業が長期的に成長しているのか?

その企業(株)の価値が向上しているのか?

 です。

 

その企業の価値(株)を見て、その価格(株価)と照らし合わせて投資するかの判断を下します。

 

 価値が分からないのにこれから価格が上がることにベットして資金を投じるのは投機家です。

 

 

 

結局はスタンスの違い

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結局はスタンスの違いであり、どちらが良いか悪いかということではありません。

 

 

投機は多かれ少なかれ"他人を出し抜き利益を得る"行為であり、自分の儲けの裏には損失を被った者が(多くは逆のパターンが多いのですが)いるのです。

 

そしてその実態はゼロサム・ゲームですので社会的には限りなく意味のない虚しい行動です。

 

”プロが多数を占める市場で素人が株やFXに参加しても勝てるわけない”

 

という声を良く聞きますが、この場合は実は投資ではなく投機と混同されているといった典型的な例です。

 

 

一方、投資は社会に自分の資金を提供する行為であり、価格の変動で利益を得ようとしていません。

自分の提供した資金で企業活動が活発に行われ、人々(会社員である私自身も含まれます)の職場・雇用環境が整われ、給与と引き換えに社会をより良くするために働きます。

 

その結果として世界はより良い方向に成長し、投資家はそのリターン得ます。

 

投資は全体のパイが大きくすることに寄与しているため、プラスサムゲームです。

理屈の上では全員が等しく利益を得ることができます。

 

そして堅実に株で長期で分散された投資を行った人は例外なく全員利益を得られています。

 

その中で、損失を被った人は売買を頻繁に行うことで自分だけ他人を出し抜き利益を得ようとした投機家なのです。

 

ただ、当たれば短期間で莫大な利益を得られるという夢が投機家にはあります。

 

そして"気鋭の天才投資家"としてもてはやされるのは、幾多の屍の上にゼロサムゲームに勝ち残った一握りの"投機家"なのです。

 

そしてあなたが"気鋭の天才投資家"として短期間で財産を築くのを目的としているのなら"投資家"ではなく、"投機家"になるのが近道なのです。

夢を見る権利は誰にでもあるのですから。

 

大森の投資家 TOM