ここ1週間ほどは相場が大きく変動しています。
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我が家の資産も大きく乱高下しており、結果的に現在は+520万ほどあった我が家の含み益(受取済配当含む)は+300万ほどに減少しております。
たったの1週間で200万円近い下落です。
一端のサラリーマンには応える金額ですが、長い目で見た時には私は悲観しておりません。
長期的に見て暴落がリターンを高めることは証明されているからです。
詳しくは下記書籍で。

- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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暴落のメリット
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①配当再投資の効果が高まる。
長期投資家は配当の出る株式を保有していれば、定期的に配当を受け取ることが出来ます。
米国企業はよほどのことが無い限りは配当を減らしません。
個々の企業で減配があったとしても全体で見れば毎年配当は増えていくのが常です。
(日本企業は配当支払いをそこまで重視していないため、業績に応じて簡単に変動します。したがって、投資家側も配当は"おまけ"程度に考えている人が多い印象です。)
株価が下がる一方で配当が減らない場合は、配当利回りは増加します。
(配当利回り=配当/株価)
受け取った配当で都度、株価が下がった優良株を買い増すことで長期的にはリターンを高めることが出来ます。
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②価値あるものを安く仕入れられる。
パニック売りなどの暴落によって株価が下がった場合は株式を割安価格で手に入れられることがあります。
株式市場が暴落して、売りが売りを呼ぶような展開は長期投資家にとって願ってもない機会です。
実態の経済は株式の暴落ほど激しく影響を受けないことが殆どです。
株式市場の暴落で株価が下がったとしても、
・ディズニーは世界中の人々を惹き付け、相も変わらずディズニーランドは盛況しており、人々はディズニーの映画を見るために映画館を訪れます。
・世界中の大企業の殆どはIBMと共に仕事をして、メンテナンスやシステム構築の契約を続けます。
・世界中の人々が買い物をしてマスターカードやアメリカエキスプレスには契約店舗から手数料が支払われ続けます。
・人々は車に乗り、電気を使い、工業製品の恩恵を受け、その全ての生産活動にロイヤルダッチシェルが採掘・精製・販売する石油が使用されています。
(私の保有銘柄の話ばかりで恐縮です)
もちろん不景気の際にはこれらの収入は減ることもありますが、景気には波があるため投資にレバレッジなどを掛けていない場合(≒現物投資)は景気が回復するまで気長に待てば良いのです。
その間、割安に放置されている優良企業の株を毎月の給料から粛々と買い足しましょう。
③投資家だけでなく企業も株を割安で取得できる。
株主還元の方法のひとつに自社株買いと言うものがあります。
自社株買いというのは、一言でいうと"企業から株をプレゼントされるようなもの"です。
と言っても馴染みのない方には判りにくいですよね。
大雑把に自社株買いのイメージを説明します。
例えば発行株式数1000株の企業 A社があったとします。
そのうちあなたは200株を保有する株主です。
つまりあなたのA社の株式を20%保有しているということになります。
(200株/1000株 = 20%)
ある日、A社が株式市場で流通するA社の株式1000株のうち200株買うとします。つまりA社がA社自身の株式を購入するのです。
そうするとA社が市場から200株の株式を買い戻した場合、A社の発行株式は800株になります。
(1000株 - 200株 = 800株)
あなたが保有する200株を売却せずに保有し続けたら、あなたはA社の株式を25%保有する株主ということになります。
(200株/800株 = 25%)
つまり、この5%分は企業の自社株買いによって企業からプレゼントされたと言う考え方が出来るということです。
当然、企業が市場から自社株を買い戻すときも基本的に市場価格で株式を買い戻すことになるため株価が低迷している方が同じ金額でより多くの株式を市場から買い戻す事ができます。
結果として、株主のリターンは相場が低迷している方がしていない場合よりも高くなります。
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<総括>
株式投資を長くしていると、暴落を経験する機会もあります。
しかし、そのときはジェレミー・シーゲル教授の下記研究結果を思い出して下さい。
過去の歴史上、株式(配当再投資含)は長期で見れば必ずリターンはプラスになります。
ジグザグ上下しながら上昇していきます。
このグラフを信じて暴落の気持ちを和らげましょう笑
上手く立ち振る舞って売買を繰り返すとリターンが高まりそうですが、実際に売買頻度が多いほどリターンが下がるということは相関関係が認められています。
我々素人投資家は自信過剰にならず、静観していた方が良い結果に終わることが多いのです。
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